とうとう合格発表の日になってしまった。朝から何となくそわそわしてしまう。私の大好きな渡瀬恒彦さんの訃報で朝から落ち込んでしまった。
発表の12時半を過ぎても誰からも連絡もなく、なおさら心配になる。1時を過ぎてから初めての朗報。それからは何の連絡もなかった。が突然のチャイム。一番心配だった子とお母さんだった。
お母さんから、直接私に報告したいという話は聞いていた。顔をみると、大体の見当はついた。
先生、私立に行きます。
お母さんから、早く私に会いたがっている、という話も聞いた。入試の前の日にも会いたがっていたとか、学研教室が大好きだったこと、私のことが好きで、私が言ったことは守っていたこと、などなど。こんなに学研教室のことが好きで、私の言うことも素直に聞いてくれたことに感動してしまった。
今までこんなに言われたことはなかったので驚いた。そんな子なのに、合格させてあげることができなかった。お母さんも倍率をみたときには覚悟をしておられたようだが、最後まで頑張って勉強していた姿をみれてよかったと言ってくださった。
きっと努力したことが次につながると信じている。あきらめて私立高校の専願にしなくてよかったと思う。高校でまた頑張ってくれると信じている。
3年以上も私みたいなものについてきてくれて心からありがとうを言いたい。そして新しいスタートを笑顔で迎えてほしい。
あとの二人は無事合格の連絡が入った。これで今年度の私の高校入試が終了となった。